木製ケンハモW-37

SUZUKI 木製鍵盤ハーモニカ W-37


今日は鍵盤ハーモニカの話を。

鍵盤ハーモニカも本当にたくさんのモデルがあるのですが、メインで使っているのはこの2本です。
・SUZUKI W-37
・HAMMOND PRO-44H
今回は木製ケンハモW-37についてお話します。本当は今作っている鍵盤ハーモニカ専門サイトに載せるべき内容なのですが、何をするにも自分の場合鍵盤ハーモニカから離れることは出来ないのでこちらで投稿します。

W-37は受注生産品で、僕は昨年(2017年)6月に注文して、同9月末に届きました。使用大体10ヶ月でのレビューです。

■木製ケンハモ?

名前の通り木で出来た鍵盤ハーモニカです。といっても木管楽器のように内部の息が通る部分まで木で出来ているわけではありません。背面カバー類と白鍵黒鍵の表面以外は通常の鍵盤ハーモニカ(スズキメロディオン)と同じプラスチックになっていて、木の部分が水滴の影響を受けないようになっています。
木材は白鍵にブナ、黒鍵にローズウッド、カバーにマホガニーを使っているそうです。


背面はこんな感じ。手バンドはPRO-44Hと同じ調整可能なものです。

■気になる音色は?

全体的に丸くて柔らかい音です。中身はPRO-37V2というモデルとほとんど同じなのですが、音色は全く違います。
代わりに音が通らないことに悩ませられることがあります。どの楽器もそうなんですが、値段が上がるごとに楽器の方向性は定まってくるもので、W-37の場合は「丸くて柔らかい音」の極致なのかなという印象です。
自分の音楽ではどちらかと言うと柔らかい音の方が合っているようなので、W-37は上手く使えていると思います。全員がアンプで拡声するような音楽だと相性悪いかもしれません。あとストリートのような雑音の多いところでも音が通らないです。コンサートなどの環境で最大限のスペックを発揮する楽器でしょう。

■鍵盤とキータッチ

カラーはいわゆる反転鍵盤。キー自体はマット調で、あまり滑らない感じです。ここは好みが別れると思います。個人的にはもっと滑る方が好みです。
押し、離しをした感触は、軽い、というか指にまとわりつかない感じ?木製部分が錘になってばねの反発を抑えているのかなと思います。これは触っていて気持ちいいです。おもちゃ感が無い、という言い方も出来ます。

一番高いD#のキーに焼き印でSUZUKIロゴが入っています。

■ストラップピン

PRO-44Hのようにサイドカバーのキーを押す側両端に付いています。僕はW-37を立奏で使うのでストラップピンを使うことはないのですが、ピン位置って人によって好みが様々なのでまずは提案として「ある」ということが大事なのかなと思います。必要な方はまず指定の位置で使ってみて、合わなければ試行錯誤かな?と思います
W-37吹き口側
ストラップピンはこのように取り付けられています。

■音楽ジャンル

 鈴木楽器のサイトでは「クラシックやミュゼット、ジャズといった繊細な音表現が求められる楽曲においても、他の楽器と調和する柔らかな音色を目指し、きちんと主張しながらも柔らかい音色が誕生しました。」という文面があり、発表当時の2017年5月頃物議を醸したことがあります。特にかなり的を絞ったミュゼットについて色々言われていた覚えがあります。
10ヶ月吹き続けて試してみて感じたことなのですが、「言いたいことはよく分かる」という印象です。何というか確かに音色がマッチします。ステージでの見た目もいいと思います。
ただジャズもミュゼットも鍵盤ハーモニカでの演奏人口が少ないので専門の方がどういう印象を持つかは不明です。

■その他

W-37について何か知りたいことがあればメールフォームからご連絡ください。お問い合わせの内容はこのブログで回答します。

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