HAMMOND PRO-44H
昨日に引き続きケンハモの話。
今日はご存知PRO-44Hについて。W-37と違い、こちらはかなり手を加えています。
■44鍵の鍵盤ハーモニカ
PRO-44Hは、モデル名通り44鍵の鍵盤ハーモニカで、その音域は国際式でC3~G6とかなり広くなっています。37鍵に比べて下はC3~E3の5音、上はF#6、G6の2音が増えています。音域が広いため両手弾きにも優れています。
以前は「ハモンド44」という名前が付いていたのですが、現在はPRO-44Hで統一しているみたいです。また、姉妹モデルとしてPRO-44HPというモデルもあります。
■エレアコ鍵盤ハーモニカ
もう1つの特徴として、ケーブルでアンプ等に繋げて音を出せるという機能があります。エレキギターと同じ機材(エフェクターとか)を使うことが出来るので、ハウリングを起こさなければエフェクト音も自由自在です。
その他エレアコでPCへケーブルで音を入力することも可能で、これを利用して録音して曲を作ることもあります。便利です。
■キーの沈み込みが浅い
「滑らかなキータッチ」のような表現をすることが多いのですが、キーの沈み込みが他のモデルに比べて浅くなっています。(深い)M-37C他>PRO-37V2>PRO-44H(浅い)という感じです。
これによりスムーズな運指が可能になります。反面空気の通り道であるバルブの開きが小さくなることから特に強く吹いた時に音量が上がらないといったデメリットもあります。
逆に言えばたくさんのキーを押す両手弾きや和音を多用する場合は息が持ちやすいということにもなり、そういった演奏をする場合はメリットになるでしょう。
というPRO-44Hですが、自分は基本的に両手弾きでの演奏を前提にセッティングしています。以前はこの1台で全て賄おうとしたのですが、W-37を導入したことで役割分担が出来たという感じです。両手弾き用としていくつかカスタムしてします。
■カスタムいろいろ
まずストラップピンの位置。通常はサイドカバーの両端ですが、カバー固定ネジがM3ネジであることを利用して長いネジを入れてロックストラップピン(ワンタッチで取り外しができるもの)を付けています。
いろんなピン位置を試してみたのですが、穴を開けなくていいことや楽器を下から支えることで安定性が高いのが気に入ってこの方式を採用しています。ロックストラップピンも便利なので勧めたいんですけどなかなか良さを分かってもらえません。
それから唄口も加工しています。下を見やすいようにL字ジョイントと卓奏唄口の咥える部分を貼り付けています。また、タンギングなどでホースが暴れるのを抑えるためホースに布を巻いています。
あとはカラーですが、塗装ではなくカッティングシートを使っています。こういったカスタムは得意分野なので,ケンハモサイトを開設したら真っ先に充実させたいですね。