ジャズのワークショップに行ってきました

昨日ジャズのワークショップにケンハモで参加してきました。

ジャズは聴きはするのですが実際に演奏に参加するのは初めて、というかもう完全に門外漢で、今までやってきた音楽とは全然違う文化で文字通り右も左も分からない状態でした。ケンハモでジャズって2000年頃から聞きますけど、実際やってる人って少ないですよね。

ジャズに合いそうかなということで持って行ったのはW-37だったのですが、周りの方の反応が好意的でよかったです。ワークショップの講師の先生も以前からケーブル繋げるヤツを触ってる(PRO-44系だと思います)そうで、それだけで嬉しかったり。

以前から気になっていたアドリブについての基礎を教わりました。その他実演奏でアドリブやったり。ただ曲が全然分からないのでそういう所も勉強しないとなーと感じています。曲集買おう……。

あとアドリブの講評で和音取り込んだらいいんじゃないかと言われたのですが、実は和音がとても苦手で大きな課題が出来ました。コードの形がパッと出てこないんですけど、ジャズピアニストの方とかコードってどうやって覚えるんでしょう?そういった所も課題です。

来月もう1回あるとのことで、ワークショップで言われた内容のメモとにらめっこしながら再挑戦です。

HAMMOND PRO-44H

HAMMOND PRO-44H

昨日に引き続きケンハモの話。
今日はご存知PRO-44Hについて。W-37と違い、こちらはかなり手を加えています。

■44鍵の鍵盤ハーモニカ

PRO-44Hは、モデル名通り44鍵の鍵盤ハーモニカで、その音域は国際式でC3~G6とかなり広くなっています。37鍵に比べて下はC3~E3の5音、上はF#6、G6の2音が増えています。音域が広いため両手弾きにも優れています。
以前は「ハモンド44」という名前が付いていたのですが、現在はPRO-44Hで統一しているみたいです。また、姉妹モデルとしてPRO-44HPというモデルもあります。

■エレアコ鍵盤ハーモニカ

もう1つの特徴として、ケーブルでアンプ等に繋げて音を出せるという機能があります。エレキギターと同じ機材(エフェクターとか)を使うことが出来るので、ハウリングを起こさなければエフェクト音も自由自在です。
その他エレアコでPCへケーブルで音を入力することも可能で、これを利用して録音して曲を作ることもあります。便利です。

■キーの沈み込みが浅い

「滑らかなキータッチ」のような表現をすることが多いのですが、キーの沈み込みが他のモデルに比べて浅くなっています。(深い)M-37C他>PRO-37V2>PRO-44H(浅い)という感じです。
これによりスムーズな運指が可能になります。反面空気の通り道であるバルブの開きが小さくなることから特に強く吹いた時に音量が上がらないといったデメリットもあります。
逆に言えばたくさんのキーを押す両手弾きや和音を多用する場合は息が持ちやすいということにもなり、そういった演奏をする場合はメリットになるでしょう。

というPRO-44Hですが、自分は基本的に両手弾きでの演奏を前提にセッティングしています。以前はこの1台で全て賄おうとしたのですが、W-37を導入したことで役割分担が出来たという感じです。両手弾き用としていくつかカスタムしてします。

■カスタムいろいろ

 まずストラップピンの位置。通常はサイドカバーの両端ですが、カバー固定ネジがM3ネジであることを利用して長いネジを入れてロックストラップピン(ワンタッチで取り外しができるもの)を付けています。
いろんなピン位置を試してみたのですが、穴を開けなくていいことや楽器を下から支えることで安定性が高いのが気に入ってこの方式を採用しています。ロックストラップピンも便利なので勧めたいんですけどなかなか良さを分かってもらえません。


それから唄口も加工しています。下を見やすいようにL字ジョイントと卓奏唄口の咥える部分を貼り付けています。また、タンギングなどでホースが暴れるのを抑えるためホースに布を巻いています。
あとはカラーですが、塗装ではなくカッティングシートを使っています。こういったカスタムは得意分野なので,ケンハモサイトを開設したら真っ先に充実させたいですね。

木製ケンハモW-37

SUZUKI 木製鍵盤ハーモニカ W-37


今日は鍵盤ハーモニカの話を。

鍵盤ハーモニカも本当にたくさんのモデルがあるのですが、メインで使っているのはこの2本です。
・SUZUKI W-37
・HAMMOND PRO-44H
今回は木製ケンハモW-37についてお話します。本当は今作っている鍵盤ハーモニカ専門サイトに載せるべき内容なのですが、何をするにも自分の場合鍵盤ハーモニカから離れることは出来ないのでこちらで投稿します。

W-37は受注生産品で、僕は昨年(2017年)6月に注文して、同9月末に届きました。使用大体10ヶ月でのレビューです。

■木製ケンハモ?

名前の通り木で出来た鍵盤ハーモニカです。といっても木管楽器のように内部の息が通る部分まで木で出来ているわけではありません。背面カバー類と白鍵黒鍵の表面以外は通常の鍵盤ハーモニカ(スズキメロディオン)と同じプラスチックになっていて、木の部分が水滴の影響を受けないようになっています。
木材は白鍵にブナ、黒鍵にローズウッド、カバーにマホガニーを使っているそうです。


背面はこんな感じ。手バンドはPRO-44Hと同じ調整可能なものです。

■気になる音色は?

全体的に丸くて柔らかい音です。中身はPRO-37V2というモデルとほとんど同じなのですが、音色は全く違います。
代わりに音が通らないことに悩ませられることがあります。どの楽器もそうなんですが、値段が上がるごとに楽器の方向性は定まってくるもので、W-37の場合は「丸くて柔らかい音」の極致なのかなという印象です。
自分の音楽ではどちらかと言うと柔らかい音の方が合っているようなので、W-37は上手く使えていると思います。全員がアンプで拡声するような音楽だと相性悪いかもしれません。あとストリートのような雑音の多いところでも音が通らないです。コンサートなどの環境で最大限のスペックを発揮する楽器でしょう。

■鍵盤とキータッチ

カラーはいわゆる反転鍵盤。キー自体はマット調で、あまり滑らない感じです。ここは好みが別れると思います。個人的にはもっと滑る方が好みです。
押し、離しをした感触は、軽い、というか指にまとわりつかない感じ?木製部分が錘になってばねの反発を抑えているのかなと思います。これは触っていて気持ちいいです。おもちゃ感が無い、という言い方も出来ます。

一番高いD#のキーに焼き印でSUZUKIロゴが入っています。

■ストラップピン

PRO-44Hのようにサイドカバーのキーを押す側両端に付いています。僕はW-37を立奏で使うのでストラップピンを使うことはないのですが、ピン位置って人によって好みが様々なのでまずは提案として「ある」ということが大事なのかなと思います。必要な方はまず指定の位置で使ってみて、合わなければ試行錯誤かな?と思います
W-37吹き口側
ストラップピンはこのように取り付けられています。

■音楽ジャンル

 鈴木楽器のサイトでは「クラシックやミュゼット、ジャズといった繊細な音表現が求められる楽曲においても、他の楽器と調和する柔らかな音色を目指し、きちんと主張しながらも柔らかい音色が誕生しました。」という文面があり、発表当時の2017年5月頃物議を醸したことがあります。特にかなり的を絞ったミュゼットについて色々言われていた覚えがあります。
10ヶ月吹き続けて試してみて感じたことなのですが、「言いたいことはよく分かる」という印象です。何というか確かに音色がマッチします。ステージでの見た目もいいと思います。
ただジャズもミュゼットも鍵盤ハーモニカでの演奏人口が少ないので専門の方がどういう印象を持つかは不明です。

■その他

W-37について何か知りたいことがあればメールフォームからご連絡ください。お問い合わせの内容はこのブログで回答します。