MIDIメロディオン SMW-1000

最近夜にネット配信をしているのですが、夜なのでケンハモ吹けないんですよね……。
演奏配信したいのでエレキギターの練習をしながらお喋り配信をしているのですが、やっぱりケンハモ吹きたいなって。
じゃあ別に音源でもいいかー→音源だったらMIDIメロディオンあったよなというのを思い出して引っ張り出してきました。貴重なMIDIメロディオン記事です。

MIDIメロディオンSMW-1000は、名前の通りMIDI制御を行うことが出来る鍵盤ハーモニカ型のコントローラーです。これ単体では音は鳴らず、別途音源モジュール(MIDI端子の付いたシンセサイザーや、今ならPCなど)が必要になります。
元々は汎用的なMIDI機材をコントロールするためのものではなく、当時スズキから出ていた教育用オルガンに繋いで使う外部コントローラーだったそうです。なおMIDIリコーダーというものもありました。


ただこのMIDIメロディオン、単純にこれだけ持っているだけでは何にも使えないんです。元々オルガンのオプションで直接接続するためのものだったので、これとMIDI機器に接続するためのモジュールが必要になります。それがSMP-110という変換モジュール。これをMIDIメロディオンと接続し、MIDI端子経由でPCなどに繋げることでようやくコントローラーとして使うことが出来ます。


なお電池(単3電池×8)もしくはACアダプターでの電源が必要ですが、電池蓋が無いので止む無くACアダプターで使っています。何とQコードと同じものが使用可能!

今回はUSB接続のMIDIインターフェイスを使ってPC内にMIDIメロディオンからの演奏情報を取り込み、それをPC内のソフトシンセ音源で音を鳴らすという所までやってみました。

鍵盤ハーモニカ音源はこちらを使っています。
鈴木楽器製作所製メロディオン音源 WR SuzukiMelodion
正直この音源のためにKONTAKT導入したといっても過言ではありません……。ケンハモのデモ用音源として打ち込みでよく使っています。

これを使って音を出しています。あとはPCからの音を配信に回せるようにPCに接続しているオーディオインターフェイスのループバックをONにして、配信ソフトから音を出せるようにすればOKです。


楽器は「キーボード」と「メロディオン」の2つのモードがあります。キーボードは普通のMIDIキーボードとして使うことが出来てブレスコントロールをしないモード、メロディオンがブレスコントロールありのモードです。写真のスイッチで切り替えます。
MIDIメロディオンなので息+押鍵の両方がONになることで音が鳴るわけですが、このMIDIメロディオンが優れているところは」両方がONになった所でノートオンになる」ことで、MIDIメロディオンで打ち込んだ音が簡単に編集することが出来ます。反面息で決める音量がエクスプレッション(CC07)ではなくボリューム(CC11)で、息の強さとフェーダーが連動するという……。ここが面倒な部分です。


他にもビブラート(モジュレーションですね)やサスティンボタンも付いていて、これらはオルガンのオプションとしての名残かなと考えられます。


あとディップスイッチが付いていて、1つはオクターブ変更、もう2つはブレスカーブ変更です。オクターブは通常がアルト37鍵と同じで、入れると1オクターブ下がります。ブレスカーブは……正直いまいち分かっていません。2×2で4パターンあるので、その内使いやすそうなものを選んでいる感じです。

今の時代ブレスコントローラー付きキーボードというのはほとんど無いですし大事にしたいです。ケンハモサイト作ったら改めて記事にしようと思っています。